AIエージェントで社内業務効率化を実現。AIソリューションを提供する広告会社になる挑戦
コラム
2026/02/17
(写真左から YOMIKO デジタルコンサルティングセンター 木村朋子様・岡村明理様、Omluc 岸田崇史)
AIエージェント開発支援を通じて、社内業務の自動化を進める企業の取り組みを紹介する連載「導入事例インタビュー」。今回は、YOMIKO デジタルコンサルティングセンター(以下DCC)の木村様・岡村様に、Omlucの岸田がお話を伺いました。
「単なるチャットではなく、ワークフローが連鎖して業務が進む“エージェンティックな仕組み”を作りたい」——その構想の中で、Dify活用はどのように位置づけられ、どんな成果につながったのでしょうか。
※ YOMIKO様では2025年2月よりDifyを活用したAIエージェント開発を推進。入札業務の自動化アプリなど数多くの社内/社外向けアプリケーション開発に力を入れており、社内でのDify利用者・関心の広がりが進んでいます。
導入の背景
Omlucとの出会い
Q. Omlucとお付き合いを始めたのはいつ頃からでしたか?
木村様:2025年の1月にお問い合わせをして、2月から本格的にお付き合いが始まりました。Difyについて調べていたら岸田さんの記事がたくさん出てきて、メンバー内で一度お話を伺ってみようという話になったことがきっかけです。
Q. 当時はDifyを使うことは決まっていたんですか?
木村様:Difyにするかどうかまでは決まっていませんでした。AIエージェントをやりたいということは決まっていたのですが、どうやって実現するかは模索中でした。
Q. 当時の課題について教えて下さい。
木村様:AIエージェントの波がくることは避けられない事実でありましたし、単にAIとチャットするのではなく、ワークフローを連鎖させるような形で業務を自動化していく必要性も感じておりました。まずは手始めに、グループ会社のYOMIKO Digital Shiftの業務を全部AIにするようなチャレンジをしてみようと。その際に、エージェンティックな仕組みを何を用いてどのように構築していくのが良さそうなのか?という疑問が生じました。社内にはAIエージェントに詳しい専門家がいなかったので、調べるところから始まりました。
導入の成果

Q. 社内業務は楽になりましたか?便利さは出ていますか?
木村様:出ていますね。例えば入札業務の自動化アプリケーションが今おおよそ完成していて、先週営業メンバーに見せてフィードバックをもらいましたが、すごく反応が良かったです。開発を担当したメンバーも嬉しそうにしていました。
やはり「これ、AIでできるかも」というアイデアにたどり着くには、ある程度AIに理解がある人ではないといけないです。でも、AIで解決されていないお困りごとは山のようにあるんです。
だから「これ、Difyを使ったらできるやつだよ」と判別できる人を増やしたい。作れなくても「わかる」人が増えれば、社内のAI活用は一気に加速すると思っています。
Q. この1年で「感動してくれる人」は増えていますか?
木村様:そうですね。「Difyを自分も触ってみたい」と言ってくれる、別部門のメンバーも結構増えており、Dify人口が増えてきています。作ったアプリケーションが社内で使われて、それを見てDifyを使いたい人が生まれ始めている。それがこの1年の成果ですね。
Omlucの支援で良かった点

Q. Omlucとのコミュニケーションで良かった点を教えてください。
木村様:一番最初に浮かぶのは、プロジェクトマネジメントですね。完成させるまでのフローや手順がわからない中で、スケジュールを含めてしっかり進行してくれる。「納期はいつまでにお願いします」と明確にタスクを示してくれるので、「これで確実に進む、出来上がる」という安心感があります。
社内プロジェクトは売上に直結しないので、本当に簡単に止まります。そこをマネジメントしてもらえるのがものすごくありがたいです。
何回かプロジェクトをご一緒するうちに、こちらのメンバーも「こういうステップを踏まなきゃいけないな」「こういう準備が必要だな」と学べています。最初のうちはフローを作っていただいておりましたが、作り方や使い方を教えていただきながら、それぞれに活用できる力がついていく感じがいいですね。
岡村様:ビジネスサイドの求めていることにすごく寄り添ってくださっている感があります。実際に私たちの部門以外の社員が使用するケース(マーケティングとかクリエイティブ、営業の方など)でも「これいいね」という反応が多いんです。
開発途中で「この段階でこんなこと言ったら迷惑だろうな」と思うこともあるんですが、Omlucさんは「それでも現場で必要ですよね」と理解してくださっています。エンジニアさんがフロントにいて、ビジネス側の要件を理解した上で技術的な判断をしてくれる。この安心感は大きいです。
そして言語化がすごく上手です。しっかり言語することは、思ったより難しいことだと思います。でも、AIと向き合うにはちゃんと言語化しなくてはならない。
そういう時に「つまりこういうことですよね」と整理してくれる。会話しているうちにこっちのやりたいことが形になっていく。非常に頼りがいがありますね。
Q. AIエージェントの精度を高めるという観点で、Omlucが良かったポイントはありますか?
木村様:AIで自動化したいというオーダーに対して、人間がやっている業務の説明はできるのですが、それをAIに必要な情報に変換しなくてはならない。どの程度細かい情報の粒度に分解すればよいのかなど、わからない領域が結構ありました。
Omlucさんは「これはどうなんですか?」「これはどういう風にしてるんですか?」とたくさん質問してくれます。「人間が普通にやっていることを言語化したことがなかった」と気づかされることも多々ありました。
細かいところまで言語化していただいている丁寧さと業務理解の深さを見ていると、自分たちが考えなければならない領域と深さが格段に増えた感じがします。すごく勉強になっています。
岡村様:Omlucさんに出会う前は、AIで解決できることはAIとAIを掛け合わせるイメージだったのですが、Omlucさんが作るアプリはデータの前処理とAIのパートが上手く分担されている。フルスクラッチもできるからこそ、機能の切り分けが上手いんだろうなと。
精度が出なくて辛い時って、全てをLLMに処理させようとしている状態なんですよね。Omlucさんは、渡す情報を最初に料理してあげるような作り方をしているから、アウトプットの精度が高いんだと思います。
あと、AIへの情熱を持った方が多いですよね。案件が立て込んである時にOmulcさんに始業前の時間帯にご連絡を差し上げたところ、すぐにご返信をいただき驚きました。聞いたら「GPT-5が出たので」って(笑)。担当者さんも「朝散歩しながらGPT-5で遊んでました」とか言っていて。
好きで学ぶことはとても大事だと思います。仕事でやってる感覚ではなく、好きでやっている。そこがOmlucの強さの根源にある気がします。
今後の展望
Q. 今後、Omlucとどういう付き合い方をしていきたいですか?
木村様:クライアント案件を増やしていきたいですね。今は自社の社内効率化案件が多いのですが、本来はクライアント向けのAI案件も増やしていきたい。YOMIKOが持っているクライアントアセットを活かして、一緒に攻めていける領域は多いと思います。
そのためには社内のフロント営業も育てていかなければいけない。私たちの部門だけでは限界があるので、全社でAIに強くなって、お客様に対してAIの価値を語れるようになることが必要です。手が回らなくなるほどに案件を増やしていきたいですね(笑)。
岡村様:BtoB領域では取り組みも売上も生まれ始めていますが、BtoC領域にも挑戦していこうと考えています。Omlucさんと一緒にチャレンジしていきたいですね。
木村様:これからもOmlucさんとは、単なる開発委託先ではなく、一緒に事業を作っていくパートナーとしてお付き合いをしていきたい思っています。


